「庶民的なカレー」を突き詰めた1杯

フライヤーを導入しただけのことはあり、カレーの上のトンカツは見るからにジャストな揚げ加減のきつね色です! 気持ち薄めの色合いから、油の状態がよく、揚げ時間も長すぎず短すぎず、最適であることが見て取れます。

見るからに美味しそうなトンカツです!

あくまで本業はラーメン屋な同店ですが、トンカツに対しても全力で臨んでいることがヒシヒシと伝わってきます。これは、カレーソースやご飯にも期待が持てるというものです! 早速まずはご飯から、カレーソースと絡めた状態でいただいてみましょう。

まずはご飯から味わいます

ラーメン屋のカレーということで、どんな飛び道具が繰り出されるものかと思いきや、ソースの味わいは意外なまでに素朴なものでした。ジャガイモやニンジンがゴロゴロと入っていて、家庭のカレーに近い感じも受けますが、ラーメンのスープで煮込まれているそうで、旨味はだいぶ強いです!

王道でいて旨味が強い、という味の作りは、何となく同店のラーメンにも通ずるものがあると感じられます。「らしさ」がしっかり出ていて、いいカレーだなぁと思いました。

続いてトンカツも、カレーソースと絡めていただいてみます!

続いてトンカツもいただいてみましょう

トンカツは予想通り衣はサクサク、肉は柔らかめでジューシーな上質の肉です。トンカツそのものにはほとんど下味が付いておらず、カレーソースと絡めたときに初めて完成する味付けとなっているようでした。

あくまで1つのトッピングという位置付けを守り、出過ぎた真似はしない。そんなバランス感覚に優れたトンカツだと思います。

総じて「庶民的なカレー」というベースラインからはずれることなく、美味しさをしっかり鍛え上げている1杯、という印象です。食べ終えてなお飽き足らない、そんな魅力がありました。欲を言えば「大盛り」よりもさらに上の盛りを設定していただけると、さらに嬉しいところですが、どうでしょうか。

お店:お茶の水、大勝軒 BRANCHING
住所:東京都千代田区神田神保町3-10
完食時間:11分59秒

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※写真はお店の方の許可をいただいて撮影しています