できるネット編集部より:見守りGPS端末「まもるっく」の使い方や体験レポートを紹介。元小学校教員のITジャーナリスト、高橋暁子さんによる連載の第12回です。
まもるっく 使い方のレポート&操作解説の記事一覧

こんにちは、高橋暁子です。

本連載ではALSOKの見守りGPS「まもるっく」を子どもの見守りに使ってきましたが、まもるっくは高齢者の見守りに役立つ機能も搭載しています。家族の健康の不安や、不意のトラブルにも対応できる機能を紹介します。

私にも、近くで暮らす高齢の義母がいます。元気で、まだ私たちが健康を心配するほどではないと思っていますが、しばらく連絡がないときなどは気になるものです。まもるっくを使ったら、どのようなことができるでしょうか?

急なケガや病気で連絡不能なときも「まもるっく」が通報

高齢者をケガや病気などから見守る機能には、転倒を感知して自動的に通報する「転倒監視」と、一定期間まったく活動がない場合に通報する「ライフリズム異常監視」の2つがあります。通報を受けたALSOKは家族に連絡したり、ガードマンを派遣したりして、高齢者を助けます。

まもるっく:高齢者向け機能

高齢者がケガや病気で助けを求められない状態でも、まもるっくが異常を感知して通報します。

離れて暮らす高齢の家族とは、まめに電話をしたり、何かあったら連絡をもらうようにしたりして、健康に気を使いますね。それでも、急病やケガなどで「連絡できない」状態になってしまう心配はあります。

転倒して身動きが取れない、急病で電話もできない状態のような、離れていると発見しにくいトラブルの対処に、まもるっくが活躍します。これは、とても頼りになる機能です。

まもるっく:高齢者向け機能

まもるっくが転倒を感知すると画面に[転倒感知中]と表示され、警報音が鳴ります。すぐ立ちあがれて問題ない場合や誤感知の場合は、本体中央の[緊急・通話]ボタンを押してキャンセルできます。そのまま止めないでいると、ALSOKに通報が行われます。

まもるっく:高齢者向け機能

まもるっくが使用者の転倒を感知したとき、家族にこのようなメールが送られます。メール通知について詳しくは第5回を参照してください。

転倒監視・ライフリズム異常監視の設定

転倒監視とライフリズム異常監視は、どちらも初期設定では無効(使用しない)になっています。使用するには、まもるっくの契約者サイトで機能を有効にしましょう。以降はパソコンの画面を例に解説していきます。

まもるっく 契約者サイト

1契約者サイトにログインする

まもるっく:高齢者向け機能

契約者サイトにアクセスし、①[ユーザーID]と[パスワード]を入力して②[ログイン]をクリックします。

2[端末設定]を選択する

まもるっく:高齢者向け機能

ログインしたら[ホーム]画面で[端末設定]をクリックします。

3端末を選択する

まもるっく:高齢者向け機能

契約しているまもるっくが複数台ある場合は[端末設定]画面が表示されます。①設定したい端末にチェックマークを付け、②[選択完了]をクリックしましょう。まもるっくが1台の場合は、この画面は表示されません。

4転倒監視機能、ライフリズム監視機能を有効にする

まもるっく:高齢者向け機能

[端末設定]の画面が表示されたら下にスクロールし、①[転倒監視機能]の[使用する]と、②[ライフリズム監視機能]の[使用する]をクリックします。次に③[登録]をクリックして設定を保存しましょう。

使用者は体に密着させて持ち歩くことを習慣に

転倒監視機能を使う場合は、ベルトなど衣服の腰の部分に固定して使うことが推奨されています。カバンなど体から離れた場所に付けていると、落としたときに転倒と判断してしまうなど、誤感知の可能性が高まります。いつも体に密着させおくようにしましょう。

また、転倒の状態によっては感知できないこともあります。使用者自身が[緊急・通話]ボタンを長押しして緊急通報(第9回で解説)できる場合は、その方が確実です。

ライフリズム異常監視は、標準では18時間の間に何も動きや端末の操作がない場合に通報しますが、充電中は機能しません。もしも、まもるっくを充電中に急病で倒れた場合には、18時間経過してもライフリズム異常監視機能が働かないことは覚えておきましょう。

離れて暮らす高齢の家族に使ってもらう場合は、就寝前に充電し、朝起きたら身に付けて1日過ごすように習慣化してもらうのが理想的です。そのうえで自宅にエリア出入通知(第6回で解説)を設定するなどして、何らかの「行動している」ことも感知できるようにすれば、より手厚く見守れます。

なお、まもるっくを落とした場合など、転倒やライフリズム異常を誤感知したときは、感知を知らせるメッセージが鳴っている間に端末のどれかのボタンを押すことでキャンセルし、通報を停止できます。

高齢者の見守りにも頼れる

元気な義母ですが、息子の子守をしてもらったとき、転倒してケガをしたことがありました。本当に事故は思いがけないタイミングで起こり、油断してはいけないなと思ったものです。

小学生の子どもと高齢者がいる家庭では、操作手順の解説でも紹介したように2台のまもるっくを使うことで契約者サイトでまとめて管理できます。働き盛りで忙しい私たちの手間はかからないようにしながら、不安を解消して家族みんなが笑顔で過ごせるようにしたいですね。

まもるっく:高齢者向け機能

契約者サイトでは複数の端末をまとめて管理し、このように切り替えて設定や情報の確認ができます。

まもるっく:高齢者向け機能

子どもと高齢者、どちらの安全もまもるっくが見守ります。

提供:ALSOK