こんにちは、できる編集部の進藤寛と申します。「"できる"大食漢の神保町ペロリ旅」の第55回をお送りします。

家系ラーメン、ひさびさのスマッシュヒット!

今でこそ無類のラーメン好きの私ですが、ラーメンに目覚めたきっかけは、高校時代に入った「千代作」(ちよさく)というラーメン屋さんでした。高田馬場駅にほど近い商店街「さかえ通り」の奥地にあったこのお店は、名状しがたいオリジナルな存在感だったのですが、大別すると家系ラーメンに分類されるお店でした(現在、千代作は閉店しています)。

それまでラーメンといえば「日高屋」か「幸楽苑」のような中華料理店で食べるものだと思っていた私にとって、ラーメン専門店である千代作で初めて食べたラーメンは異次元レベルに美味しい食べ物で、カルチャーショックを受けたことをよく覚えています。

それ以来「家系ラーメン」は、私にとって大好きなラーメンのジャンルの1つです。千代作のほか、地元・大宮にある「石川家」にもよく行きました。

編集部が市ヶ谷にあったときには市ヶ谷の「魂心家」にハマり、スープを飲み干したらもらえる「まくり券」という券をたくさん集めて、「魂心家」特製の丼をゲットしたこともあります。家系ならではのキレのある豚骨醤油のスープとモチモチとした太麺にはほかにない強いインパクトがあり、時おり無性に食べたくなります。

そんな私の家系遍歴の中で、ひさびさのスマッシュヒットとなっているお店が、今回伺ってきた「武蔵家」です! 自宅に近い板橋区大山駅付近の「遊座大山商店街」に大山店があり、休日にちょくちょく通っていましたが、2017年の5月に御茶ノ水店がオープンし、平日にも行けるようになって、足を運ぶ頻度がアップ。さらに御茶ノ水店の夜営業が23時までになったことで、最近ではかなり足繁く通うようになりました。

「武蔵家」は御茶ノ水と神保町の間、明治大学 リバティタワーの向かい辺りにあります

オープンしたばかりの店内は内装も真新しくて、気持ちいいです。店内に入ると店員さんが元気に挨拶をしてくれました。まずは食券を購入し、店員さんに渡します。

食券機。今回は豪勢に「極 大ラーメン」を購入します!

食券を渡したら、店員さんから「お好み」が聞かれます。以下のように、3項目をそれぞれ3段階で指定できます。

「お好み」の3項目

項目内容
麺の硬さかため/ふつう/やわらかめ
味の濃さこいめ/ふつう/うすめ
あぶらおおめ/ふつう/すくなめ

伝える順番は「麺の硬さ」→「味の濃さ」→「あぶら」の順で、それぞれ「ふつう」を希望の場合は申告を省けます。そのため、例えば「麺の硬さ」を「かため」、「味の濃さ」を「こいめ」、「あぶら」を「ふつう」とする場合、「かため・こいめ」とだけ言えばOKです。

基本を知る意味では、3項目とも「ふつう」から始めてみるのがお勧めです。ただ、このお店は「かため」でも食べづらいほどの麺の硬さにはならないので、大盛りを頼んだ場合など、あらかじめ食べきるのに時間が掛かると予想される場合は、伸びにくいように「かため」でオーダーしてもいいと思います。

今回は量が多い「極 大ラーメン」をオーダーしたので、「麺の硬さ」は「かため」をチョイス。家系ならではのスープのキレを存分に味わいたいので、「味の濃さ」は「こいめ」をチョイスしました。「あぶら」を「おおめ」とすると、若干やり過ぎ感が出るかと思い「ふつう」にしてバランスを取ります。

このお店はごはんが無料で、おかわり自由です。オーダーが通った後の待ち時間の間に、ごはんをよそっておくと無駄のない立ち回りができるでしょう。

入り口付近にごはんをよそうブースがあります。茶碗がデカくてありがたいです

ごはんをよそったら、カウンターの台の上にあるキュウリ漬けをトッピングしておきましょう。ここのキュウリ漬けは1つ1つが大きくて食べ応えが抜群で、非常に美味いです!

キュウリ漬けがデカい! このお店に来る楽しみの1つです

そうしてごはんのセッティングをしているうちに、メインの「極 大ラーメン」の方も完成したようです。「お待たせしました!」と言われるほど待った印象がありません。きわめてスピーディーな着丼です!

極 大ラーメン 1,200円

※写真はお店の方の許可をいただいて撮影しています