二郎の基本ワザ「天地返し」

ここまでつとめて理性的に振る舞ってきましたが、いざ完成したラーメンを前にすると、途端にテンションの高まりが抑えられなくなってしまいます。その盛りは息を呑むほど美しく、額縁に飾っておきたくなるほど。待ちに待った着丼の瞬間です!

息を呑むほどに見事なラーメンです

美しい盛りを崩したくない気持ちもありますが、二郎の完食の成否は、麺のコンディション管理にかかっているとも言えるため、見とれている場合ではありません!

麺がスープを吸って伸び始めると、麺を食べても食べても麺が減らない無限ループ状態に陥ってしまい、そうなると完食は絶望的です。

それを避けるために、大前提として急いで食べることが大切ですが、それ以上に「天地返し」と呼ばれる、スープ中の麺を上側に持ってくるテクニックが有効です。

「天地返し」で麺を上側に持ってきます。麺がスープに浸かりすぎないようにして、伸びてしまうのを防ぎます

「天地返し」をすると、麺が伸びにくくなり、また、適度に冷まされます。一方で具材が熱々になって美味しくなり、良いことずくめです。

生卵も組み合わせた麺のコンディション管理で完食へ!

「麺のコンディション管理」という意味でさらに活躍するのが、別途注文していた生卵です! 麺の一部を生卵側に移しておけば、それ以上伸びることはなくなりますし、味の変化を楽しむこともできます。

生卵の容器に移した麺。伸びを防ぐ避難場所になると同時に、つけ麺のように卵をまとった麺が美味です

「急いで食べること」「天地返しすること」「生卵を活用すること」の3点を実行すれば、麺のコンディション管理はばっちりです! スープを吸いすぎることなく、一番美味しい状態の麺を食べ続けられれば、特に量が多いと言われる神保町二郎の「大」であっても食べきることができます。

上記のテクニックを駆使したおかげで、私も無事、完食に成功いたしました! 本当はテクニックに頼らずに食べきれたら格好良いと思うのですが、まだまだその域は遠いです。

食べている最中はとにかく急いでおり、ゆっくり味わう余裕は正直ありませんでしたが、相変わらず最高に美味しいラーメンでした。また、無事完食に成功すると、言いようのない達成感で満たされます。二郎は美味しいラーメンでもありますが、強烈な体験でもあり、そこまで含めて唯一無二の魅力がある、ということなのだと思います。

なお、当日は何も考えずに白いパーカーを着てきてしまったのですが、一心不乱に食べた結果、完食するころにはパーカーにスープが飛びまくっておりました。私のようなミスを犯さないよう、スープが飛んでも目立たない服装で行くことを強くお薦めいたします。

お店:ラーメン二郎 神田神保町店
住所:東京都千代田区神田神保町2-4-11
完食時間:16分25秒

コメントをどうぞ

Facebookへのログインが必要です