できる編集部の進藤寛と申します。PC Watchの「実録! 編集飯」からスピンアウトしたこの企画、第8回をお送りします。

暑い日が続いております今日この頃、皆さまいかがお過ごしでしょうか。私はまんまと夏バテになり、「"できる"大食漢」を標榜しておきながら食欲が減退気味という体たらくです......。

今回は胃を休めるため何かさっぱりしたものを、と思ったとき、真っ先に頭に浮かんだのが「揚子江菜館」の「五色涼拌麺」です。

「揚子江菜館」外観。すずらん通り沿いにあります

神保町は日清戦争後から20世紀初頭まで中国人留学生が多く集まった場所で、現在でも老舗の中華料理店が数多く軒を連ねています。今回伺った揚子江菜館も明治39年(1906年)創業で、なんと110年もの歴史があります。

揚子江菜館は、いまや夏の風物詩である冷やし中華の発祥の地としても有名です(仙台の「龍亭」を元祖とする説もあるようです)。さっぱりしたものを食べたいときに、元祖冷やし中華よりも相応しいものはあろうか、ということで五色涼拌麺(元祖冷やし中華)をいただきにいってきました。

ランチタイムサービスのシュウマイ

ランチタイムには杏仁豆腐かシュウマイがサービスされます。いかな夏バテといえども、2択であればタンパク質を摂取したいのが大食漢の執念です。なお、隣の常連とおぼしきお客さんは、2択のどちらでもなく、チャーハンのスープにしてもらっていました。常連になったら使える高等テクニックですね。

シュウマイをつまんでいると、程なくお目当ての五色涼拌麺が到着しました!

五色涼拌麺 1,510円

糸寒天が涼やかです

錦糸卵とキュウリとハム、冷やし中華の定番ですね

何でも富士山をイメージした盛り付けということで、ため息が漏れる美しさです。また、錦糸卵、キュウリ、ハム、糸寒天、海老、シイタケ、サヤエンドウ、メンマ、肉団子など、具の種類が非常に豊富です。

麺は一般的な冷やし中華よりやや細め

麺はやや細めのストレート。つゆの味付けは甘めで、紹興酒や八角の風味が効いています。冷やし中華の元祖なだけあって、格調の高さを感じさせる上品な味わいです。スルスルと箸が進み、夏バテだったはずなのに、あっという間に完食していました。

夏バテ気味でさっぱりとしたものを食べたい、というときに、自信を持っておすすめできる逸品です。

お店:揚子江菜館
住所:東京都千代田区神田神保町1-11-3
完食時間:7分10秒