ライフスタイルをデザインする新世代スマートフォン

世界中で普及が進んでいるスマートフォン。アプリで次々と新しい機能を追加したり、インターネットで提供されるサービスと連携できるなど、デジタルライフの可能性を大きく拡げるものとして、多くの人が利用するようになりました。このスマートフォンにおいて、世界中で圧倒的に高い評価を得ているのがサムスンの「GALAXY」シリーズです。本書で解説する「GALAXY Note 3」は、サムスンが2011年にグローバル市場向けに初代モデルを発売して以来、スマートフォンの新しい可能性を追求するモデルとして展開してきた「GALAXY Note」シリーズの最新モデルです。2013年9月にグローバル市場向けに発表され、国内向けにはNTTドコモから「GALAXY Note 3 SC-01F」として発売されています。画面に指先でタッチする操作に加え、「Sペン」による操作に対応するほか、ウェアラブル端末「GALAXY Gear」との連動を可能にするなど、スマートフォンを活かした新しいライフスタイルを提案しています。

豊富なアプリや人気サービスを利用できる

GALAXY Note 3 SC-01Fはiモード携帯電話などと違い、オープンなプラットフォームを採用しているため、アプリを追加したり、自由にカスタマイズできます。インターネットで提供される各サービスとの連携も可能で、世界で展開される最新サービスもいち早く利用できます。NTTドコモのiモードのコンテンツは利用できませんが、iモードと同じメールアドレスが使えるうえ、i モードの人気コンテンツを受け継いだ「dメニュー」や「dマーケット」、スマートフォン向けの「dビデオ」などが利用できます。「iチャネル」や「i コンシェル」などの定番サービスに加え、「しゃべってコンシェル」などのスマートフォンならではのサービスも利用できます。

標準で用意されているアプリのほか、さまざまなアプリを追加して利用したり、コンテンツやサービスを楽しんだりできる

GALAXY Note 3のおもな特徴

0.NTTドコモの高速通信サービス「docomo LTE Xi」に対応

NTTドコモが提供するLTE方式の高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応し、受信時最大150Mbpsの高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用できます。Xi向けの料金プランやキャンペーンにより、割安な料金で使うことができます。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

GALAXY Note 3には「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール(ドコモメール)」、プロバイダーのメールを送受信できる「Eメール」、「ブラウザ」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fi、microSDカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。また、iモード携帯電話で必須とされてきた「ワンセグ」や「おサイフケータイ」にも対応しているので、安心して移行できます。

0.自分の好きなアプリを追加できる

GALAXY Note 3には数多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加できます。アプリはAndroid標準の「Playストア」、NTTドコモの「dマーケット」からダウンロードできるほか、サムスンが提供する「Samsung Apps」も利用できます。

0.約5.7インチフルHDディスプレイをSペンで操作できる

GALAXY Note 3は約5.7インチという大画面のフルHD対応Super AMOLEDを搭載し、テキストからグラフィック、映像に至るまで、多彩なコンテンツを美しく表示できます。操作は画面に指先で触れるタッチに加え、付属の「Sペン」を使い、手書きで入力した文字で操作したり、エアコマンドで手書きによる多彩な機能を活用できます。オプションのウェアラブル端末「GALAXY Gear」とも連携できます。

[ヒント]「Android」とは?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているプラットフォームです。世界でもっとも多くのスマートフォンやタブレットに搭載され、業界標準となりつつあります。OHAにはGoogle のほか、NTT ドコモやサムスンなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカー、半導体メーカーなどが参加しています。GALAXY Note 3 SC-01Fには発売時点の最新版である「Android4.3」が搭載され、Googleの最新サービスが利用できるだけではなく、従来よりも使いやすく快適な操作性を実現しています。

[ヒント]「Xi(クロッシィ)」とは?

NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されていたW-CDMA/HSDPAに続く、最新の通信技術「LTE」を採用した超高速データ通信サービスです。GALAXY Note 3はXiに対応し、Xiのエリアでは受信時最大150Mbps、送信時最大50Mbpsの高速通信が可能です。従来のFOMAハイスピードにも対応しているため、Xiのエリア外では受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。

[ヒント]GALAXY Note IIから何が進化したの?

NTTドコモでは2012年4月に「GALAXY Note SC-05D」、2012年11月に「GALAXY Note II SC-02E」を発売しました。今回の「GALAXY Note 3 SC-01F」はその後継モデルに位置付けられます。Sペンによる手書き入力と操作、スマートフォンよりもひと回り大きなディスプレイというGALAXY Noteシリーズの特徴は継承し、GALAXY Note 3ではディスプレイサイズを約5.7インチと大型化しながら、幅や薄さを抑え、よりスリムで持ちやすいボディに仕上げています。Sペンによる操作も進化し、ディスプレイにSペンを近づけてボタンを押すと、Sペンによる操作がすぐに選べる「エアコマンド」が表示され、一段と操作しやすくなりました。CPUやメモリー、バッテリー容量などのハードウェアのスペックも強化され、パワフルで使いやすいスマートフォンに進化を遂げています。

[ヒント]GALAXY Note 3と他機種の違いも知っておこう

GALAXY Note 3はSペンによる新しい活用ができるスマートフォンですが、iモード携帯電話やほかのスマートフォンとは違う部分があることも知っておきましょう。たとえば、防水や防じんには対応していないため、バスルームやキッチンなどの水のあるところ、屋外の土埃などが多いところでの利用は、注意が必要です。赤外線通信も対応していないため、ほかの携帯電話と電話帳データなどを転送するときは、Bluetoothを利用したり、メールに添付して送信します。