世界中で高評価を得るハイスペックスマートフォン

メールやインターネットが快適に利用できるだけでなく、アプリによるカスタマイズやインターネットで提供されるサービスとの連携など、新しいモバイルの利用スタイルを実現したスマートフォン。ここ数年で国内でも普及が進み、多くの人がスマートフォンを使うようになりつつあります。このスマートフォンにおいて、世界でもっとも高い評価を得ているのがサムスンの「GALAXY」シリーズです。本書で解説する「GALAXY S4 SC-04E」は、2013年3月に世界へ向けて発表された最新モデルをベースに、日本のユーザーが求める「ワンセグ」や「おサイフケータイ」などの機能を搭載し、世界初約5.0インチフルHD Super AMOLEDディスプレイ、1.9GHz動作のクアッドコアCPU、最新のAndroid 4.2の採用、NTTドコモの高速データ通信サービス「docomo LTE Xi(クロッシィ)」対応など、世界最高峰を目指したスマートフォンです。

豊富なアプリや人気サービスを利用できる

GALAXY S4 はiモード携帯電話などと違い、オープンなプラットフォームを採用しているため、ユーザーがアプリを追加したり、自由にカスタマイズできます。インターネットで提供される各サービスとも連携しやすく、世界で展開される最新のサービスもいち早く利用できます。NTT ドコモのiモードのコンテンツは利用できませんが、iモードと同じメールアドレスが使えるうえ、iモードの人気コンテンツを受け継いだ「dメニュー」や「dマーケット」も利用できます。「iチャネル」や「iコンシェル」などの定番サービスに加え、「しゃべってコンシェル」などのスマートフォンならではのサービスも利用できます。

標準で用意されているアプリの ほか、さまざまなアプリを追加 して利用したり、コンテンツや サービスを楽しんだりできる

GALAXY S4のおもな特徴

0.NTTドコモの超高速通信サービス「docomo LTE Xi」に対応

NTTドコモが提供するLTE方式による超高速データ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応しているため、高速、大容量、低遅延のデータ通信が利用できます。Xi向けの料金プランやキャンペーンにより、割安な料金で使うことができます。

0.メールやインターネットなどの必要な機能が揃っている

GALAXY S4には「Gmail」をはじめ、iモードのメールアドレスが使える「spモードメール(ドコモメール)」、プロバイダーのメールを送受信できる「Eメール」、「ブラウザ」など、インターネットに必要なアプリが揃っています。カメラやWi-Fi、microSDカードスロットなど、便利に活用するためのハードウェアも充実しています。また、iモード携帯電話で必須とされてきた「ワンセグ」や「おサイフケータイ」にも対応しています。

0.自分の好きなアプリを追加できる

GALAXY S4には数多くのアプリがインストールされていますが、自分で使いたい機能やサービスがあるときは、自由にアプリを追加できます。アプリはAndroid標準の「Playストア」、NTTドコモの「dマーケット」からダウンロードできるほか、サムスンが提供する「Samsung Apps」も利用できます。

0.カメラやハイビジョンムービーが楽しめる

GALAXY S4は背面に約1,320万画素カメラを搭載し、美しい静止画やフルHDサイズのハイビジョンムービーを撮影できます。ディスプレイ側には約210万画素カメラを搭載し、自分撮りなどができますが、両方のカメラを同時に利用するデュアルカメラで新感覚の撮影もできます。撮影した写真やムービーは、高精細かつ色鮮やかな約5.0インチのフルHD Super AMOLEDディスプレイで楽しめます。

[ヒント]「Android」ってなに?

「Android(アンドロイド)」は、Googleを中心とした業界団体の「OHA(Open Handset Alliance)」によって、開発や普及が進められているプラットフォームです。世界でもっとも多くのスマートフォンやタブレットに搭載され、業界標準となりつつあります。OHAにはGoogle のほか、NTT ドコモやサムスンなど、世界中の通信事業者と携帯電話メーカー、半導体メーカーなどが参加しています。GALAXY S4に搭載されている「Android 4.2」は、Googleの最新サービスが利用できるだけではなく、従来よりも使いやすく快適な操作性を実現しています。

[ヒント]「Xi(クロッシィ)」ってなに?

NTTドコモが提供する「Xi(クロッシィ)」は、従来のFOMAで採用されているW-CDMA/HSDPAに続く、最新の通信技術「LTE」を採用した超高速データ通信サービスです。GALAXY S4 はXi に対応しているため、Xiのエリアでは受信時最大100Mbps、送信時最大37.5Mbps の超高速通信が可能です。従来のFOMAハイスピードにも対応しているため、Xi のエリア外では受信時最大14Mbpsの高速通信が利用できます。

[ヒント]GALAXY S IIIからどう進化したの?

NTTドコモでは2012年6月に「GALAXY S III SC-06D」、同年12月に「GALAXY S III α SC-03E」を発売しましたが、今回のGALAXY S4 SC-04Eはこれらの後継モデルに位置付けられます。もっとも大きく異なるのはディスプレイの解像度が1,280×720ドットのHD 表示から1,920×1,080ドットのフルHD表示になったことで、一段と高精細な映像を表示できるようになりました。1.9GHz動作のクアッドコアCPU による高速化、2,600mAhの大容量バッテリー、1,320万画素カメラなど、ハードウェアのスペックも大幅に強化されていますが、ボディは一段とスリムになり、持ちやすくなっています。このほかにも「Sプレビュー」「Sジェスチャー」「スマートスクリーン」など、初心者にも慣れたユーザーにもうれしい使いやすさが追求されています。

[ヒント]GALAXY S4ではできないことにも注意しよう

GALAXY S4は最高峰のスマートフォンですが、これまでのi モード携帯電話やほかのスマートフォンとは違う部分があることも覚えておきましょう。たとえば、防水や防じんには対応していないため、水のあるところや土埃などがあるところでの利用は、十分に注意が必要です。赤外線通信にも対応していないため、ほかの携帯電話と電話帳データや写真を転送するときは、Bluetoothを利用したり、メールに添付して送信します。