【できるUiPath】は注目のRPAサービス「UiPath」を使って、RPAのワークフローを作るための基本操作から、実際に業務をRPA化する実践テクニックまでを解説する連載です。
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レッスン12日時の取得

現在の日付や時間を自動で入力するには

業務処理のRPA化では、日時を扱うことがよくあります。UiPath Studioでも、簡単に日時の情報を扱うことができるので、さまざまな処理に活用してみましょう。

[DateTime.Now]で日時を取得しよう

業務アプリケーションの操作の中で日付を指定したり、Webページの情報をスクレイピングするときに日付を指定したりするなど、ワークフローで日付を扱いたいときは、[DateTime]を使います。

[DateTime.Now]

[DateTime.Now]はVB.NETの関数です。[DateTime]に対して[Now]を指定することで、「11/14/2018 09:04:59」のように現在の日時を表示できます。

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

HINT[System.DateTime.Now]と指定することもできる

[DateTime.Now]は、[System.DateTime.Now]と記述することもできますが、[System]は省略しても動作に変わりはありません。また、[System.DateTime]を省略して、下の画面のように[Now]とだけ指定しても同じ結果を得ることができます。省略した方が記述は簡単ですが、変数と間違えることなどもあるので、あまり省略しすぎるのは好ましくありません。

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

HINT出力ファイルのタイムスタンプに活用できる

日時の情報は、いろいろな活用方法があります。例えば、[テキストファイルを書き込む]のアクティビティに「"d:\temp\"+dtToday+".txt"」と指定することで、「20181021-0711.txt」のように、データを出力するときのファイル名に取得した日時をタイムスタンプとして含めることなどができます。

ただし、「DateTime.Now」で取得した日時には「/」や「:」などファイル名として使えない文字が含まれているので、次のレッスン13を参考にファイル名として使いたい情報だけを取り出す必要があります。

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

HINTVB.NET って何?

VB.NET(Visual Basic .Net)は、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。UiPath Studioでは、この言語も活用して、さまざまな処理を実行できます。

HINTこのレッスンで使う変数

このレッスンでは、次の変数を使います。ワークフロー内で登場する変数の用途を確認しておきましょう。

dtToday

型:GenericValue
用途:取得した日時を格納する

1[代入]を追加する

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

2[代入]の変数を設定する

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

3[メッセージボックス]を挿入して日付を表示する

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

HINT[Now]を置き換えると表示される情報が変わる

[DateTime.Now]では、日付と日時が表示されますが、[Now]の代わりに[Today]を利用し[DateTime.Today]と指定すると今日の日付だけが表示されます。また、[DateTime.utcNow]と指定すると、標準時での日時を指定できます。海外とのやりとりなどで活用しましょう。

HINT変数の型を指定するときは

ここでは、取得した日時のデータを標準のGenericValue型の変数に格納しています。単純に表示するだけなら、このままで構いませんが、取得した日時を元に処理をするときは、GenericValue型のままでは期待通りの結果が得られないことがあります。このときは、変数の型で次のように[System.DateTime]を指定しましょう。

現在の日時を取得するには(日時の取得) - できるUiPath

Point使える関数は積極的に活用しよう

UiPath Studioでは、ワークフローの中でVB.NETの関数を利用することができます。日付の取得などは、こうしたVB.NETの[DateTime]関数を活用することで簡単に処理ができる代表的な例といえるでしょう。まずは、基本的な日時の取得方法を覚えておきましょう。

提供:UiPath

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