[主キー]フィールドなど、値が重複しないフィールドで並べ替えたクエリでは、DSum関数を使用して特定のフィールドの累計を表示できます。例えば[ID]フィールドを昇順で並べ替えたクエリの場合、現在のレコードの[ID]より小さいレコードの数値データをDSum関数で合計すると、累計が求められます。

関数の解説

DSum (フィールド名, テーブル名, 条件式

テーブル名]から[条件式]を満たすレコードの[フィールド名]のデータ数を合計する。

関数の解説

CCur ()

]を通貨型に変換する。

HINT データ型を操る2つのワザ

ここでは累計計算を行うために、DSum関数を使用しました。DSum関数の戻り値は文字列として返されるため、[書式]プロパティを使用しても、通貨のスタイルで表示できません。戻り値を通貨のスタイルで表示するには、2つの方法が考えられます。

1つはこちらで行ったように、DSum関数の戻り値をCCur関数で通貨型のデータに変換する方法です。そうすれば、自動的に通貨のスタイルで表示されます。

もう1つは裏ワザとなりますが、「DSum("売上","売上テーブル","ID<="&[ID])*1」のように、DSum関数の戻り値に「1」を掛けます。するとDSum関数の結果が数値と見なされて掛け算が行われ、結果も数値となります。結果が数値であれば、[書式]プロパティに[通貨]を設定して通貨のスタイルで表示できます。

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