メタモンは特別なポケモン

メタモンは図鑑No.132の「へんしんポケモン」。見た対象のポケモンや人に変身できる特殊な技「へんしん」を使えることが特徴です。

Pokémon GOでの図鑑説明。とぼけた感じの顔も特徴です。名前は「メタモルフォーゼ」(変形、変態)からでしょうか。

アニメ「ポケットモンスター」に登場したメタモンは、顔だけ(・_・)メタモンの顔のままピカチュウなどに変身していて、その様子のグッズが発売されたりもしています。

本家(ニンテンドー3DSの)ポケモンシリーズでは、対戦相手の強いポケモンに変身し、相手の技を使って倒してしまうという作戦が使われることがあったり、ポケモンの「タマゴ」を手に入れるための特別な役割をしたりと独自の活躍ができ、トレーナーにたいへん人気があります。

ポッポやコラッタに「変身」している

Pokémon GOの世界でウィロー博士が発見したメタモンは、フィールド上にメタモンの姿としては登場せず、ポッポやコラッタなどほかのポケモンに変身しています。

そして、捕まえると「おや」と表示されてメタモンの姿に戻ります。「ポッポやコラッタを捕まえるのは飽きた」という人にも楽しみが増える、粋な計らいだと言えるでしょう。

捕まえたポッポがメタモンに戻ったところ(「おや」と表示された瞬間の画面は撮り損ねました...)。筆者はまだ2匹しか捕まえていませんが、体感ではそれほど出にくいというわけではない感じがします。

メタモンはジムバトルに強い?

ジムでのメタモンは「最初に見たポケモンに変身する」というルールで、ジムの守備側にいた場合は最初に攻撃を仕掛けてきたポケモンに、攻撃側の場合は最初に対面した守備側のポケモンに変身します。このとき、姿形と技をコピーします。

このときCPは相手と同一にならず、メタモンと相手のポケモンの強化レベルによって変化するようです。例えば相手があまり強化されておらず、メタモンが強化されている場合、メタモン側のCPの方が高くなります。

また、HPは変わらないため、どんなに強化したメタモンでも同程度に強化されたカイリューやカビゴンなどに比べると、HPはだいたい1/2~1/3程度となります。

本家ポケモンの対戦の場合、メタモンが強いポケモンに変身し、先制して一撃で相手を倒すことで圧倒的優位に立つことが可能です。しかしPokémon GOでは一撃の勝負ではなく撃ち合いになるため、耐久(HP)で劣るメタモンが勝つことは至難です。

現状のメタモンは「強い」というよりも「ちょっと楽しい」ポケモンという位置付けになると思います。

メタモンで攻めるならカイリュー狙い!?

ジムのポケモンに対して普通にメタモンを出しても、たいていの場合は勝てません(CPが低めの相手に強化されたメタモンを出した場合、優位に立てることもあります)。

メタモンを楽しく使うなら、自分の技が自分に対して「こうかはばつぐんだ」になるポケモンに変身して、ハイリスクなバトルを楽しみましょう。

具体的にはドラゴン技を覚えているカイリューに繰り出すのがおすすめです。HPが相手の1/3でも、被ダメージを抑えれば理論的には勝てるはずです...が、かなり難しいです。

カイリュー vs. メタモン! 耐久の差に加え、変身のモーション中にも相手はおかまいなしに攻撃してくるというバトル物にあるまじき仕様なので、カイリューに1、2発食らった状態から始めないといけないのも辛いところとなります。

メタモンを手堅く使いたいなら、ジムのポケモンが「ナッシー→シャワーズ」のように前のポケモンが次のポケモンに対して有利な並びのとき、前のポケモンをあと一撃で倒せる状態にしてから出して変身させ、とどめを刺したあとで次のポケモンと対面させる、という手もあります。

ただ、これはけっこうタイミングがシビアです。満を持してメタモンを繰り出しても変身モーション中に相手のスペシャルアタックを食らったりすると、目も当てられません。

自身の技が自身にとって「こうかはいまひとつ」になるポケモンの場合、バトルが長期戦化します。
自身の技が「こうかはばつぐんだ」になる主なポケモンは、カイリュー(ドラゴン技)のほかだとゲンガー(ゴースト技)、サイドン(地面技)ぐらいで、意外と多くありせん。

メタモンを攻めるなら...?

メタモンがジムの守備側にいたら、最初にコイキングなどの弱いポケモンを出して、メタモンが変身したらこちらの強いポケモンと交代することで、簡単に倒せます。メタモンはCPが低く、たいてはジムの1匹目になるので、対処は簡単です。

このように考えると、ジムにメタモンを置いてもしょうがないと思えますが...、うっかりカイリューなどを突っ込ませる人がいるかもしれず、「ちょっと楽しい」のでアリでしょう。

メタモンをコイキングに変身させてしまえば、あとは煮るなり焼くなり...。

なお、ここでいう「弱いポケモン」とは、技が貧弱であったり、タイプ相性的にほかのポケモンで倒しやすかったりするポケモンです。強化していなくてCPが低くても技やタイプが強い場合、変身した相手のメタモンが強化されていると、想定外に強いポケモンになってしまうこともあります。

今後も続く(はずの)新要素を楽しもう

Pokémon GOが提供開始になったとき、(株)ポケモンや運営元のNianticのコメントに「みなさんと育てていきたい」という意味合いの言葉がありました。

順調にPokémon GOが続いていけば、これからも新しいポケモンや新要素の追加が次々と行われるでしょう。社会問題化するようなトラブルもあった一方で、「東北沿岸にラプラス」「Pokémon GO感謝祭」などのイベントを行ったりして試行錯誤を積み重ねながら、運営側では提供方法を模索しているようです。

「メタモンがほかのポケモンに変身している」というのは、ポケモンの特徴を生かしつつ、ポケモンを知っているプレイヤーにはかえって意外な登場のしかただったのではないでしょうか。今後も新要素に期待しながら、Pokémon GOを楽しみたいものです。

メタモン vs. メタモンの場合は、お互いに変身できず、攻撃技は貧弱な「わるあがき」しか使えないため、どちらも倒れず長々とあがき合いを続けることになります。