こんにちは、できる編集部の進藤寛と申します。「"できる"大食漢の神保町ペロリ旅」の第20回をお送りします。

連載史上最重量のメニューにチャレンジ!

皆さまのご愛顧のおかげで、この企画も無事、第20回を迎えることができました! この場を借りて御礼申し上げます。さらに役立つ大盛り・ドカ盛りランチ情報をお届けすべく、チャレンジ精神を持って臨んでいく所存です。今後ともなにとぞよろしくお願いします!

今回は、さっそくチャレンジ精神を発揮しようと思い、かねて気になっていた「らーめん蟻塚」のチャレンジラーメンである「蟻塚デラックス」に挑んで参りました。

「らーめん蟻塚」は白山通り沿い、神保町と水道橋のちょうど中間あたりに位置します

「らーめん蟻塚」は、2015年2月にオープンした、白山通り沿いのラーメン屋さんです。また、「日本酒ベース蟻塚」という名前も持っており、日本酒の品揃えも豊富です。日本酒で一杯やった後の〆にラーメンを食べる、といった流れを、このお店だけで実現できるのは素晴らしいことです。

大食いチャレンジメニューが!

また、「らーめん蟻塚」には「蟻塚デラックス」という大食いチャレンジメニューがあります! 普通のラーメンの5玉分、総重量4kgの巨大ラーメンを25分以内に完食すれば無料。30分以内ならばラーメン1杯無料券がもらえます。

これまでの「神保町ペロリ旅」で挑戦したメニューのうち、最大のメニューは「豚大学」の「博士」(2kg)でした。いきなり倍の量へのチャレンジとなりますが、「蟻塚デラックス」の値段は1,500円で、もしも失敗したとしても、特にペナルティーはありません。4kgのラーメンが1,500円という良心的な価格設定なので、思い切って挑戦してみようと、今回伺ってきた次第です。

あまりのデカさに言葉を失う

チャレンジできる時間は、15時から23時までの間。15時を少し過ぎるころに伺ったら、普通に食券機で「蟻塚デラックス」を購入できました。店員さんに食券を手渡すと、何やら誓約書のようなものが渡され、説明を受けます。

説明の内容は、ほぼ表の看板に書いてあった通りですが、もしも食べ過ぎて戻してしまった場合は、違約金5,000円を支払う必要があるようでした。おそらく、不正を防止するために設けられた条項なのでしょう。さすがに戻すほど無理するつもりはありません。問題なく了承し、誓約書にサインいたしました。

誓約書を店員さんに渡すと、後は着丼を待つのみ。賽は投げられました。ここであれこれ焦っても仕方がありません。後は自分の力を出し切るのみ、と、アスリートのような心境になって待つことしばし、お目当ての「蟻塚デラックス」が到着いたしました!

蟻塚デラックス 1,500円。浮かんでいる玉子(もちろん鶏卵)や後ろの調味料が、やけに小さく見えます

あまりのデカさに、言葉を失います。生まれて初めて琵琶湖を見たとき、「湖」とは名ばかりで、ほとんど海みたいなものじゃないかと、その雄大さにいたく感動した覚えがありますが、大きさのあまり感動するのは、それ以来のことです。面積にして通常の丼の4倍ほど。特大のすり鉢で提供されたラーメンは、圧巻のボリュームです!

冷静にラーメンの戦力を分析

しかし、ここで気圧されてはいけません! 冷静にこのラーメンの戦力を分析します。まず、ひときわ目を引く唐揚げは、鶏のもも肉をまるまる1枚使っているようで、これだけでなかなか食べ応えがありそうです。

巨大唐揚げは、単体でも食べ応え抜群

麺は小麦多めで、割と太めです。鶏の唐揚げと相まって、麺屋武蔵の二天にちょっと近い気がします。スープは豚骨に魚粉の風味がプラスされたWスープですが、豚骨の割合が高めで、全体的にはマイルドに仕上げられている印象です。

麺は太め。スープは豚骨強めのマイルドなWスープ

マイルドで飲みやすい反面、あんまり熱が逃げないタイプのスープなので、すり鉢に入れておくと、常に麺が熱々になります。本来ならば喜ばしいことですが、こと今回のような早大食いチャレンジの場合、麺の熱さは命取りになりかねません。

「蟻塚デラックス」挑戦者は、通常のラーメン用の丼を取り皿として利用できるので、積極的に活用するといいでしょう。

食べる麺は早めに取り皿(写真右下)に移して、クールダウンしておくのがおすすめ

4玉分を食べたところで異変が...!

完食の条件はスープを飲み干すところまでですが、ひとまずそれは後回しです。固形物を減らすことに専念して、取り皿を活用しつつ、唐揚げ、もやし、そして麺をひたすら口に運びます! しかし、麺を5玉分中の4玉分ほど食べたところで、喉の吸引力が一気に落ちてきました! 麺をいくら口に入れても、なかなか喉まで進まず、飲み込むことができません。

瞬間、「違約金5,000円」のことが脳裏をかすめます。これ以上進めるのは危険か、と判断し、たいへん無念ではありますが、ここで箸を置きました。スープ込みで4kgということで行けるかと思いましたが、まだ力不足だったようです。

残念ながら、今回のチャレンジは失敗に終わってしまいましたが、「蟻塚デラックス」はチャレンジラーメンとは思えない、非常にハイクオリティーな一杯でした! この手のラーメンは、原価も相応に掛かりそうなものなので、4kgで1,500円という価格設定は、かなり破格と思われます。

本職のフードファイターの方々も御用達のお店のようですが、腕に覚えのある方はぜひ、「蟻塚デラックス」に挑戦してみてください! 私も胃を鍛えていずれリベンジに臨みたい所存です。

お店:らーめん蟻塚
住所:東京都千代田区西神田2-1-11
完食ならず

コメントをどうぞ

Facebookへのログインが必要です