Pokémon GOの日本配信開始から1週間近く、すでに20レベルを超えている人もいれば、これから始めてみようかなという人も多いでしょう。

ここでは編集部員が夏休みの子どもと一緒に遊んで研究した中から、プレイ初期に知っておきたかった12のワザ(+おまけ)を解説します。

(1)13歳未満の子どもと遊ぶならポケモントレーナークラブアカウントを作る

Pokémon GOは、GoogleアカウントとThe Pokémon Companyが提供する「ポケモントレーナークラブアカウント」(PTCアカウント)の、どちらかのアカウントでプレイします。

Googleアカウントは13歳以上でないと取得できませんが、ポケモントレーナークラブアカウントでは、親のアカウントに関連付ける形で子どものアカウントを登録可能です。13歳未満の子どものアカウントも作成して遊びたい場合は、ポケモントレーナーズクラブアカウントを作りましょう。

ポケモントレーナークラブで親がアカウントを登録後し[お子さまのアカウントを追加]をクリックすると、子どものアカウントも登録できます。
なお、2016年7月28日ではポケモントレーナークラブのサイトはときどき不安定になり、アカウントの登録やPokémon GOへのログインができなくなることがあります。
▼ポケモントレーナークラブのアカウントを登録
ポケモントレーナークラブ | Pokemon.com

HINT最初にピカチュウを手に入れる裏ワザ

ゲームを開始すると「ウィロー博士」が登場し、キャラクターの容姿の設定後に「ヒトカゲ」「ゼニガメ」「フシギダネ」のうちから1匹を捕まえるように言われます。

(ニンテンドー3DSなどゲーム機の)ポケモンでは選んだポケモンが最初のバトルのパートナーとなりますが、Pokémon GOではバトルに出す必要がないため、純粋に好みで選んでかまいません。バトルに出せるほどに「強化」できるのはかなりレベルが上がってからになるので、大事にとっておきましょう。

このとき、3匹でなくピカチュウを最初のポケモンにできる有名な裏ワザがあります。どれも捕まえずに100メートル程度歩いて3匹を引き離すと、3匹が自分の近くに移動(テレポートのように)してきます。4回引き離し、5回目に移動してきたとき、3匹にピカチュウが加わり、捕まえることができます。

ゲームを開始してから最初のポケモンを捕まえずに500~600メートル程度歩くと、5回目に3匹が移動してきたときにピカチュウが加わっています。

(2)ポケストップの形状と音を把握し、うまく道具を手に入れる

最初のポケモンを手に入れたら、本格的な旅のスタートです。ウィロー博士に依頼されたポケモン図鑑の完成を目標に、ポケモンを捕まえていきましょう。

実際に歩いてマップ上でキャラクターが歩く感覚を覚えながら、まずは「ポケストップ」を使いこなしましょう。

マップで見えるポケストップは、一本脚のテーブルの上に立方体が浮いているような形をしています。自分が歩いて近づくと、ポケストップが「開いて」円形になります。これをタップし、表示されたポケストップをフリックすることで、道具を入手できます。

道具を入手したポケストップは水色からピンク色に変わり、一定の時間が経つと水色に戻ります。そして5分程度経過すると再度道具を入手可能になります。この形と色の変化を覚えておきましょう。

プレイヤーがポケストップに近き、ポケストップが開くときには「ポワン」という効果音が鳴ります。「スマホ歩き」をしなくても、ヘッドホンを利用してこの音を頼りにすることで、ポケストップを見逃さずに利用できます。

マップ画面に見えるポケモンジムやポケストップ。ポケモンジムはレベル5になるまで利用できません。まずはポケストップの色と形の意味を知り、道具を手に入れましょう。

ポケストップでは中央の丸い部分をスワイプして道具を入手します。道具が表示されたら[×]を押すと、表示されたすべての道具を入手したうえでマップ画面に戻ることができます。

HINT「ルアーモジュール」に注目しよう

周囲にピンクの花びらのようなものが舞っているポケストップは、「ルアーモジュール」という、周囲にポケモンを集める道具を利用中のポケストップです。近くに行くとポケモンを見つけやすくなります。

なお、ルアーモジュールが使われていても、夜間のひと気のない場所などにあるポケストップなど危険な場所にむやみに近寄るのは避けましょう。海外では、商店が近くのポケストップにルアーモジュールを使って集客するというアイデアが話題になっている一方で、ルアーモジュールでプレイヤーをおびき寄せた強盗事件も報道されています。

(3)手に入れたタマゴは必ず「ふかそうち」に入れる

ポケストップで「タマゴ」を入手できることがあります。タマゴは「ふかそうち」という道具に入れて一定の距離を歩くことで、ポケモンが生まれます。

最初に無限に使えるふかそうちを1つもらえるので、手に入れたタマゴに使い、遊ばせないようにましょう。有料で買ったりレベルアップ時にもらったりもできますが、これらのふかそうちは使用回数に制限があります。

タマゴは生まれるまでの距離が2km、5km、10kmの3種類設定されます。使用回数に制限のあるふかそうちは長距離のタマゴ、無限に使えるふかそうちは短距離のタマゴと使い分けると効率的です。

なお、移動距離はPokémon GOのアプリを起動した状態で、徒歩~小走り程度のスピードで移動したときのみ加算されるようです。電車など高速の移動手段を使っても距離が加算されない場合があります。

(ゲーム機の)ポケモンではタマゴを手持ちに入れて歩いていれば孵化しますが、Pokémon GOではふかそうちに入れないと孵化できません。

(4)バイブでポケモンに気付く+バッテリーセーバーを使う

Pokémon GOは大きな社会現象にもなっており、トラブル防止には多くの人たちが気を使い、注目もしています。

日本での配信が開始された2016年7月22日以降の夜には警察のパトロールを多く見るようになりましたし、駅などでのアナウンスも変わりました。プレイヤーとしては「スマホ歩き」を避けるなどして安全に気を付けたいものです。

Pokémon GOではポケモンが出現するとバイブで通知されるため、画面を見ていなくても気付くことができます。通知があったら周囲を確認し、すみやかに道路の端など邪魔にならない場所に移動しながら、画面のポケモンをタップしましょう。

画面を見ずに歩くときは、設定でバッテリーセーバーをオンにしてもいいでしょう。Pokémon GOを起動したまま画面を伏せる(下にする)と画面が暗くなり、バッテリーの消費を抑えます。

ただし2016年7月28日時点のバージョンでは動作が不安定で、伏せた画面を再度表示しようとしたときに操作不能になってしまうことがあります。不安定でプレイに支障がある場合は、オフのまま使った方がいいでしょう。

[バッテリーセーバー]をオンにするとバッテリー消費を抑えられるようになりますが、不安定な場合は無理に使う必要はありません。

(5)人が多い場所では「ARモード」をオフに!

遭遇したポケモンを捕まえる画面では、スマートフォンのカメラで捉えた街の風景の中にポケモンが現れる「ARモード」と、カメラを使わないモードがあります。

ARモードは「現実世界にポケモンがいる」感があって楽しいですが、人が多い場所ではオフにしておいた方がいいでしょう。

ポケモンを捕まえるためにスマートフォンのカメラを向けているつもりが、そこに偶然通りがかった人に「自分を撮影しようとしているのか!?」と思われ、トラブルのもとになるおそれがあります(実際、そのようなトラブルも報道されています)。

ARモードをオフにした方が一般にモンスターボールを投げやすく、ポケモンを捕まえやすいという利点もあります。ARモードは場所を選んで使いましょう。

ARモードではスマートフォンのカメラを「ポケモンがいる方向」に向ける必要があるため、人の多い場所では非常に不審かつ危険です。

ARモードをオフにするとポケモンはスマーフォトンの向きに関係なく画面の真ん中あたりに表示されます。普通に持ったまま操作が可能です。

(6)遭遇したポケモンは逃げない! 安全な場所で捕まえる

マップ画面上に現れたポケモンをタップすると、モンスターボールを投げて遭遇したポケモンを捕まえる画面になります。

この状態で、ポケモンが勝手に逃げたり消えたりすることはありません(マップ画面上のポケモンは消えることがあります)。例えば人込みの中を移動中に遭遇したポケモンを、邪魔にならない場所に移動してから捕まえることも可能です。

ポケモンと遭遇したら、まずは安全確保! と心得ましょう。

なお、ボールを投げて捕まえそこねたときには、ポケモンが逃げてしまうことがあります。

ポケモンと遭遇した状態では、ボールを投げない限り逃げられることはありません。長時間立ち止まれない場所では、まず安全な場所に移動してから、ゆっくりとボールを投げるようにしましょう。

(7)ポケモンが出やすい条件「ポケストップ周辺」+「ルアーモジュール」+「おこう」を知る

ポケモンの出現率は、何もない場所よりはポケストップ周辺の方が高いようです。ポケストップが密集している地域では、よりポケモンが出現しやすい傾向があります。

ポケモンは、Pokémon GOのベースになっているゲーム「Ingress」で、ゲーム中のキーとなる架空の物質「XM」の濃度が高い場所に出現しやすいという説があります。XMはIngressの拠点「ポータル」の周辺に湧き出し、ポケストップとポータルの位置は共通なので、このようになっていると考えられます。

そのうえで、ポケストップにルアーモジュールを利用すると、さらに出現率が上がります。自分がおこうを使うと、さらに上がります。出現率が上がった状態では出現率が低い、めずらしいポケモンが出る機会も増えます。

ルアーモジュール、おこうはポケストップでは手に入らない有料の道具ですが、レベルアップしたときにもらえることがあります。有効に使いましょう。

「おこう」の利用中は自分の周囲にピンクの煙のようなものが発生し、効果が切れるまでのタイマー(30分間)が表示されます。

(8)大きな公園へ行く(レアなポケモンがいるかもしれない)

Pokémon GOでは、世界中の大きな公園に、特定の比較的めずらしいポケモンが出現しやすいように設定されているようです。例えば東京の上野公園では「ブーバー」、大阪の大阪城公園では「ガーディ」が出現しやすいなどとSNSで報告されています。

大勢の人が比較的安全に遊べる場所ということで、公園ごとに比較的珍しいポケモンが設定されていると考えられます。また、親子で公園でスポーツなどを楽しみながら、ついでにPokémon GOも楽しむこともできます。

どこでPokémon GOを遊ぼうか迷ったら、行きやすい大きな公園を探してみましょう。

上野公園の様子。画面右下の[近くにいるポケモン]にめずらしいポケモンが表示されることがあります。

(9)「アメ」を貯めておく

ポケモンを捕まえたり、タマゴから生まれたりしたとき「ほしのすな」と「○○(捕まえたポケモン)のアメ」が手に入ります。

Pokémon GOでは、ほしのすなとアメを使うことでポケモンの強化(「CP」「HP」の能力を上げる)ができ、12~400個ぐらいの大量のアメを使うことで、「進化」が可能です。

アメは基本的に、ポケモンを捕まえたときに3個、そのポケモンを[博士に送る]したときに1個手に入ります。進化のためには同じポケモンを何匹も捕まえ、博士に送って、アメを集めましょう。

ポケモンの進化はアメさえ貯まっていれば自分の好きなタイミングで行うことができ、多くの経験値が得られます。これを有効活用してレベルを上げていきましょう。

ポケモンを捕まえたり、博士に送ったりして「アメ」が貯まると、ポケモンの進化が可能になります。

(10)しあわせタマゴ+ポケモン進化で経験値を大量ゲットする

「しあわせタマゴ」は、30分間だけ得られる経験値が2倍になる道具です。ポケストップでは手に入らない有料の道具ですが、レベルアップ時にもらえることがあります。

しあわせタマゴを使用中に、貯まったアメを使ってポケモンをまとめて進化させることで、経験値を大量に獲得して一気にレベルアップできます。

レベルが上がると強いポケモンを見つけやすくなったり、ポケモンを「強化」できる上限が上がります。

「しあわせタマゴ」は30分間だけ2倍の経験値を得られます。このあいだに貯め込んだアメでポケモンをたくさん進化させれば、短期間に大量の経験値を得ることができます。

HINT「イーブイ」を好きな種族に進化させる裏ワザ

これも有名な裏ワザです。「イーブイ」は炎タイプの「ブースター」、水タイプの「シャワーズ」、電気タイプの「サンダース」の3種類にランダムに進化しますが、進化させる前に以下のニックネームを付ける(「イーブイ」の部分をタップしてニックネームを入力)ことで、好きな種族に進化させることができます。進化後に好きなニックネームに変更することも可能です。

  • ブースター:Pyro
  • シャワーズ:Rainer
  • サンダース:Sparky

(11)ポケモンジムはまだ冷やかす程度。仲間がいたら「チーム」をそろえておく

「ポケモンジム」を奪い合うバトルはPokémon GOの目玉となる要素の1つですが、利用できるのはレベル5から。しかもレベルが低いうちはポケモンを「強化」できる上限も低いため、力不足を感じることが多いでしょう。強いポケモンを集めてある程度準備をする必要があります。

レベル5になると、自分が所属する「チーム」を選べます。「インスティンクト」(黄色)、「ミスティック」(青)、「ヴァーラー」(赤)の3色があり、どれを選んでも構わないのですが、よく一緒に遊ぶ仲間がいるならチームをそろえておくと、ほかのチームのジムへ共同でバトルをしかけたりできます。

もちろん、あえて別々のチームにしてライバルとして活動してもいいでしょう。現在のPokémon GOでは、ジムバトル以外で異なるチームに所属するどうしの利害が対立する要素はありません。

レベル5以上になってからポケモンジムをタップすると、所属するチームを選ぶことができます。

(12)ジムバトル用の道具が余ったら捨てて、モンスターボールを確保する

ポケストップで序盤から手に入る道具のうち、「キズぐすり」と「げんきのかけら」は、ジムバトルで傷ついたポケモンを回復させる道具です。

いっさいジムバトルをしない場合、これらの道具が手持ちを圧迫して所持可能数の上限(350)に達してしまい、モンスターボールを十分に持てなくなってしまうことがあります。

序盤でもっとも大切なのは、モンスターボールを大量に持っておくことです。キズぐすりやげんきのかけらは各数十個程度を残し、多すぎる分は捨ててしまいましょう。

「きずぐすり」や「げんきのかけら」はジムバトルをしなければ必要のない道具です。大量にたまりすぎた場合は道具の名前の右にあるゴミ箱をタップして捨ててしまい、モンスターボールをたくさん持てるようにしましょう。

HINT「スマホ歩き」を避ける方法のまとめ

最後に「スマホ歩き」を避けて安全に遊ぶ方法をまとめておきます。事故なく楽しむために、このような遊び方に慣れていってください。

  • ヘッドホンを使い、ポケストップの接近は開いたときの効果音で判断する
  • ポケモンの接近はバイブで判断する
  • 遭遇した状態のポケモンは逃げないので、安全な場所まで移動してから捕まえる
  • 公園など、ほかの人の邪魔になりにくい場所で遊ぶ

なお、音でポケストップの接近に気付いて安全に操作したり、バイブでポケモンとの遭遇に気付いてから適切に動いたりできるようになるには、いくらかの慣れが必要です。最初は特に、公園などの安全なところで遊んで慣れるようにしましょう。

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