マウントって何? なぜ必要なの?

GoProは本体を直接手持ちして撮影することも可能ですが、スポーツなどのアクティビティや乗り物を運転しながら撮影する際には、ずっと手持ちしているわけにはいきません。

スキーであれば頭や身体に、自転車であればハンドルバーなどに、それぞれGoProを固定しておけば、スポーツや運転に集中しながら映像もしっかり残すことができます。この固定に用いるのがマウントです。

あらゆるシーンを確実に、安定した映像で撮影するためのマウントがオプションとして用意されているので、自分が撮影したいもの、固定したい場所に合わせて選びます。適切なマウントを組み合わせることで、アクティビティの様子を100%映像に収められるでしょう。

反対に用途に合わないマウントで撮影したり、マウントを使わなかったりすると、撮影アングルが限られてしまうことがあるほか、脱落して最悪の場合GoProを破損させる可能性もあります。

マウントを1つでも持っていれば、工夫次第でいろいろな取り付け方ができ、撮影の幅も広がります。

●使い方に合った適切なマウントを使う

地面に置く場合、物に固定したい場合、身に着けたい場合など、用途によってGoProを取り付けたい場所や注目して撮影したいポイントは変わるもの。
GoProには多彩な撮影シーンに対応するさまざまなマウントが用意されているので、最適なものを選ぼう

●直接手持ち撮影する時は要注意

場合によっては直接手持ちして撮影することもあるかもしれないが、指が映り込んだり擦過音などのノイズが入ったりしないよう注意したい

column 映像記録用のmicroSDカードも忘れずに!

マウントと並んでGoProでの撮影に不可欠なアイテムが、映像を記録するためのmicroSDカードです。通常は付属しないので、GoProを購入する時に必ず一緒に手に入れましょう。動画はファイルサイズが大きくなるため、32GBや64GBなど、できるだけ大容量のmicroSDカードを用意しておきたいところです。
また、解像度やフレームレートの大きい高精細な映像になるほど、より高速なデータ転送速度がmicroSDカードに求められます。したがって、大容量なだけでなく、性能の高いmicroSDカードを選ぶ必要もあります。具体的には、SDスピードクラスという性能指標において「Class 10」もしくは「UHS-I」と記載されているものが安心です。

写真のmicroSDカードはSDスピードクラス「Class10」、UHSスピードクラス「UHS-I」に対応していることを示している

撮影前にmicroSDカードを確実に挿入する

GoPro同梱のマウントやアクセサリー

GoProのパッケージには最初からいくつかのマウントやアクセサリーが同梱されていて、別途マウントを購入しなくても簡単な撮影ならすぐに始められます。GoProのモデルによって付属品に若干の違いがありますが、ここでは多くのモデルに共通して付属している代表的なものについて紹介します。

●スタンダードハウジング、バックドア

水深40メートルに対応する防水、防じん性能をもったハウジング。これにGoProをセットしたうえで、マウントに固定するなどして撮影を行う。GoPro本体を傷から守ったり、万が一落下させたりした時の衝撃を緩和する役割も持っている。
もちろんハウジングを装着したままGoPro本体のボタンを操作することも可能。背面側の扉(バックドア)は、防水と非防水(穴が空いていて音声をクリアに録音できる)の2種類が用意されている

●フレーム

GoPro HERO Sessionに付属する専用フレーム。Sessionは本体が水深10メートルに対応する防水仕様のため、ハウジングではなく、軽量でスタイリッシュなフレーム状の構造となっている。セットした時のSessionの向きの違いによって、2種類のフレームがある

●ベースマウント(平面・曲面)

底面にある強力な粘着テープで、平らなテーブル面や少し曲面になった部分などに接着できる、最もシンプルなマウント。
例えばハウジングにクリックリリースバックルを連結し、さらにクイックリリースバックルをこのベースマウントに取り付ける、といった形が一番オーソドックスな固定方法となる。一度使ったベースマウントの接着面は再利用できないので要注意

●クイックリリースバックル

スライドさせるように挿入するだけでしっかりロックでき、取り外す時もロック部分をつまんで押し出すだけという、簡単に扱えるマウントパーツ。
高さの異なるものなどが数種類あり、平面/曲面ベースマウントをはじめとする多彩なマウントと組み合わせて利用できる

●3方向アーム

他のマウントと組み合わせることで、ある程度自由度高くGoProの取り付ける方向を調節できるアーム。長いものと短いものの2種類が付属している

●ロッキングプラグ

GoProの脱落・紛失防止のためのアイテム。ベースマウントで固定する際に合わせて使用することで、振動への耐性を上げることができ、ベースマウントが緩んだり、外れたりする危険性を減らすことができる。
ロッキングプラグの輪になった部分に蝶ネジを通して装着すると、ロッキングプラグ自体の紛失も防げる

●バッテリー、USBケーブル

GoPro HERO4Black/Silverに付属しているバッテリー。GoPro本体に正しく挿入し、USBケーブルをACアダプターやPCに接続して、しっかり充電してから使い始める

代表的な別売マウント

付属品だけでなく、多数用意されている別売のマウントも使えば、さらに多彩な撮影方法を実践できます。ここでは、固定する場所別に、代表的なマウントをいくつか紹介します。用途例も挙げているので、どんな時に使えそうかもチェックしてみてください。

頭や帽子に気軽に取り付けられる
「ヘッドストラップ&クリップ」

頭部や帽子に取り付けることができる、バンドタイプと、クリップタイプのマウントのセットです。視点に近いアングルで撮影でき、自分が見ているものや、その時の臨場感をありのまま伝えることができます。激しく動くと外れてしまったり、動画のブレが目立ったりしてしまうことがあるので、動きの少ないアクティビティでの使用に向いています。

ヘッドストラップ&クリップ
2,800円(税抜)

手持ち撮影、自撮り、固定撮影の3パターンが可能な「3-Way」

多関節構造のポールタイプのマウントです。折りたたんだ状態は周囲の手持ち撮影に便利で、長く伸ばした時は自撮りや高い場所からの撮影に向いています。また、グリップ部分には小さな三脚が内蔵されており、取り出して逆向きに取り付け、脚を開くことで、自立した状態で撮影することも可能です。

3-Way
9,000円(税抜)

身体の中央で構えられる「チェストマウントハーネス」

身体にGoProをしっかりと固定できるマウントです。両手をフリーにしながら、身体のほぼ中央からのアングルで被写体を捉えることができ、激しいスポーツから屋内での手元の作業風景まで、多彩なシーンに対応します。身体の小さい子供向けのチェストマウントハーネスも用意されています。

チェストマウントハーネス
5,500円(税抜)

※記載している価格やスペックは、価格は2016年2月時点でのタジマモーターコーポレーションのサイトに掲載されていた情報を参考にしています。HERO Sessionの改称にあたり一部内容を修正しています。

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