最下位から最上位までの6種類のエディション

Windows 7には、最も機能が少ない「Starter」から、すべての機能を搭載した「Ultimate」まで6種類のエディションがあります。

Windows Vistaでは、企業向けの「Business」エディションだと家庭向けの「Home Premium」にあるエンターテインメント系機能が利用できないなど、エディションごとの違いが分かりにくくなっていました。しかしWindows 7では、上位エディションは必ず下位エディションの全機能が利用できるため、分かりやすくなっています。



左からWindows 7 Ultimate(黒)、Professional(青)、Home Premium(緑)。パッケージの色はWindows Vistaの対応するエディション(Ultimate、Business、Home Premium)と同じになっています

エディションの一覧

Startarネットブック(ミニノートPC)など向け
Home Basic新興国向け。日本では販売されない
Home Premium家庭の一般ユーザー向け
Professional企業ユーザー向け
Enterprise「ソフトウェア アシュアランス」という保守契約をした企業に対して提供されるもの。機能はUltimateと同等
Ultimate上級ユーザー向け。全機能が利用可能


家庭では「Home Premium」、会社では「Professional」

6種類もあると購入時に迷ってしまいそうですが、基本的には、家庭で利用するならば「Home Premium」、企業で利用するならば「Professional」がおすすめです。「Home Premium」になくて「Professional」にある機能としては、Windows 7では動作しないWindows XP用ソフトを利用するための「Windows XPモード」、会社のネットワークに接続するための「ドメイン参加」、「自動バックアップ」があります。

また、上級ユーザー向けに全機能が利用できる「Ultimate」もあります。「Ultimate」だけが持っている機能としては、USBメモリーなどのデータを暗号化し、データを守る「BitLocker」、35種類の多言語対応パックがあります。


通常版か、DSP版か、アップグレード版か?

販売されているWindows 7には、通常版のほかに「DSP版」、「アップグレード版」と呼ばれるものがあります。

DSP版とは「Delivery Service Partner(販売代理店)版」の略で、ショップメイドPC自作PCユーザー向けのもので、PCショップがショップブランドのPCや、特定のPCパーツと一緒に販売しているものです。通常版よりも割安で、ショップによっては、メモリーやハードディスクなど、比較的安価なパーツと一緒にと合わせて、通常版よりも安く購入できる場合があります。

アップグレード版は、現在Windowsを使っているPCをWindows 7にアップグレードするユーザーのためのもので、通常版よりも安く購入できます。Windows VistaとWindows XPを利用しているPCは、アップグレード版が利用できます。

Windows XPからのアップグレードについては、こちらもご覧ください。
Windows XPからWindows 7へのアップグレードはできる?


[まとめ]
家庭で利用するパソコンには「Home Premium」、会社で利用するパソコンには「Professional」がおすすめです